頭痛外来
頭痛は大きく、一次性頭痛と二次性頭痛に分類されます。一次性頭痛は頭痛の症状そのものが疾患とされているもので、二次性頭痛は何らかの病気(脳疾患など)が原因で出現する一症状(頭痛)です。注意しなくてはならないのが、二次性頭痛で、命の危険も伴う脳腫瘍や脳出血といった病気が原因で頭痛が起きることもあります。
なお頭痛を訴えて来院される患者様の大半は、器質性の原因がみられない一次性頭痛でが、頭痛をきっかけに脳疾患の早期発見につながることもありますので、お気軽にご受診ください。当院では、問診や視診だけでなく、CT、MRIなどの画像検査を迅速に行い、診断をつけてまいります。
一次性頭痛
一次性頭痛は、慢性的な頭痛に悩まされている状態で症状自体が疾患となっているケースです。大きく、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛に分類されます。重大な状態を招くことは少ないですが、治療を行わずにそのままにしておくと、QOL(Quality of Life:生活の質)を著しく低下させてしまうこともありますので、気になる方は一度ご受診ください。
片頭痛
主な症状ですが、ズキズキと感じる脈を打つような痛みが、こめかみから目にかけて頭の片側あるいは両側に現れます。閃輝暗点など前兆を伴う方もいます。約9割が40歳前。
緊張型頭痛
頭の周囲が締め付けられるような痛みが数時間から数日続き、肩や首などのこり、めまいなどが伴うこともあります。身体的・精神的ストレスや長時間同じ姿勢を続けることによる血行障害などが原因。
群発頭痛
片側の眼科部付近に数時間えぐられるような、突き刺されるような激痛発作。頭痛の他に流涙、鼻漏などを伴う。男性に多い。飲酒で発作がほぼ必発する。
二次性頭痛
二次性頭痛は、器質的な原因によって現れる頭痛を言います。脳血管障害(くも膜下出血)や脳腫瘍だけでなく、頭頚部の外傷後、髄膜炎などの感染症、高血圧によって伴う頭痛も含まれます。
このように二次性頭痛では、生命に影響する可能性もあります。そのため、以下のような症状に心当たりがあるという方は、当院をご受診ください。
- 頭痛が突然現れた
- これまで経験したことのない頭痛に襲われている
- 頭痛の様子がいつもと異なる気がする
- 頭痛の頻度と程度が増している
- 50歳を過ぎてから現れた初発の頭痛である
- 神経の脱落症状がみられる頭痛
- がんや免疫不全の病気に罹患している患者様の頭痛
- 精神症状がある患者様の頭痛
- 発熱・項部硬直・髄膜刺激症状がみられる頭痛 など